直島レビューを少しだけ

直島は瀬戸内海に位置する小さな島だ。香川県に属する。
そこにはベネッセが運営するアートミュージアムが複数あり、
新しく地中美術館ができたので1泊2日で行ってきた。


個人的感想をひとことで書けば「直島はリゾートだ」

安藤忠雄が作ったそれは、収蔵される作品の為に造られており
建物が作品を殺すことなく十二分に活かしている印象を受ける。
(台風の影響でモネの睡蓮が見られなかったことは残念。)


ウォーター・デ・マリアの作品の巨大さと崇高さも良かったが
ジェームズ・タレルとの作品が特に素晴らしかった。
要予約・料金別で、オープンスカイという作品を鑑賞できるのだが
夜がふけるにつれ暗くなる空を、四角の枠で絞り込むことにより作品化している。
もちろん空を見るだけでなく、タレルの光がそれを様々な色に変えていくのだ。
長時間同じ色を見続けていると、その色と対極にある色が見えてくる。
その錯覚を使って空が様々に色を変えていく様は、圧巻である。

  • 家プロジェクト「南寺」

「Backside of the moon」も上記作品同様すさまじかった。
バブル撮影で長時間露光をすると見えないモノを写し込むことが出来るが
人間の目も10数分間光を入れ続けると、見えないモノが見えてくるということか。



ベネッセハウス(本館?)では、以下の作品が特に良かった。
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イヴ・クライン「青のヴィーナス」
ジャクソン・ポロック「黒と白の連続」
デイヴィッド・ホックニー「ホテル・アルカトラン 中庭の回遊」
リチャード・ロング「瀬戸内海のエイヴォン川の泥の輪」
ブルース・ナウマン「100生きて死ね」
須田悦弘「雑草」
安田侃「天秘」
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